現代は飽食の時代と言われています。よって現代人は常に食べ過ぎ状態です。特に代謝が下がり始める30代以上の人が1日3食しっかり食べると明らかに過食になります。
そこまでお腹が空いてなくてもご飯の時間になったからと義務のように1日3回食べている人も多いと思います。
このような状態では内臓はいつも疲労困憊で休むひまがありません。
これは忙しい牛丼屋さんをアルバイト一人で回しているワンオペのようなものです。
さらに問題なのは現代の食事は、添加物、人工物など毒素が非常に多く、少しづつ体内に蓄積していきます。
現代人は食べ過ぎにより老化を早め、病気を増やしているのです。
最近ではペットブームもあり動物を飼っている人も増えてきました。 飼い主さんはペットが病気にならないようにと餌も厳選し、餌の量もしっかり計って献身的にペットを愛されてる方も多いです。
しかしそんな飼い主さんに限って自分の食生活には疎かで暴飲暴食している方もいます(笑)
これは本末転倒ですよね。 飼い主さんが病気になったらペットは生きていけません。
肥満ももちろん万病のもとですが、その前にどこかで内臓を休ませないと身体が壊れてしまいます。
人類のお手本である狩猟採集民族は獲物に恵まれず狩りができないときもあります。空腹状態も日常茶飯事です。
しかしこの空腹の状態こそ、人間の設計図に刻まれた生命の危機を乗り越える切り札「オートファジー」が発動します。
オートファジーとは「自食作用」といって体内のいらない老廃物をエネルギーに変えてしまう魔法のような機能。 例えるならオイル交換がいらない車です。
前回の食事から10時間の断食をするとまずエネルギーである糖がなくなり、脂肪が分解されます。 さらに16時間の断食でオートファジーがはじまります。
ホルモンバランスを整える インスリン値が下がることで基礎代謝がアップ 細胞の修復や解毒作用 髪、肌、爪などの組織の改善 内臓の消化、吸収、解毒、排泄機能が高まり 腸内環境が改善、免疫力アップ 血液中の糖質、脂質が減り、血管の状態が改善 細胞のサイクルアップ 糖尿病、高血圧、脂質異常症、循環器系の病気 アレルギー、がん、認知症などの予防 自炊や食べてる時間の節約、食費の軽減
こんなに素晴らしい魔法を使わないのはもったいないです。
1980年代からアカゲザルを用いた食事に関する実験が行われています。 内容はいたってシンプルでアカゲザル76匹を対象にAグループとBグループに分け
Aグループは食事制限をせず自由に餌を与える
Bグループは30%の食事制限をした餌を与える
このグループを長期間にわたり飼育、研究した。
結果は明白で食事制限せずに自由に餌を食べたアカゲザルは目に力がなく体毛は減少し毛艶も悪く、見た目だけでも老化が進んでるのがわかる。
食事制限したアカゲザルは見た目もまだまだ若々しく、約2.9倍疾病のリスクが減少,約3倍死亡のリスクが減少した。
研究チームは食事制限が老化の抑制と健康改善に有効と結論した。
一目瞭然ですね。食べすぎは老化が早まることがよくわかります。
ファスティングには様々なやり方があり、 一週間、3日間、1日、16時間など 基本的には16時間のファスティングでオートファジーは発揮されるので、どのやり方でも良いですが、3日間以上やる方は注意が必要です。
3日間のファスティングをやる場合
本番の2日前から食事を少なめにする (精進料理のようなイメージ) 本番3日間は酵素ドリンクを1日一杯飲む 本番後の2日間も回復食として少なめの食事、 良く噛んでゆっくり食べる。
ファスティング中はいずれも水だけはしっかりとりましょう。 どうしてもお腹が空いた時はナッツ類(無添加)であれば食べてもオートファジーが可能。
【注意】ファスティングは予防、アンチエイジングのためにやるものなので、体重が平均以下の方やすでにがん、糖尿病などの大病をされている方は禁忌になります。
当院では正しいファスティング、オーファジーのやり方などもコーチングしています。 ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。