副腎疲労症候群(HPA軸機能障害)改善について
副腎疲労症候群(HPA軸機能障害)とは
副腎とは腎臓の上部にある臓器で、必要なホルモンを分泌し、生体を維持しています。
私たちの体では、ストレスがかかると脳の視床下部から「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」が分泌し、脳下垂体に「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)」の分泌を促し、
「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)」は副腎皮質を刺激して「コルチゾール」というストレスホルモンを分泌します。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです。ストレスを受けたときに、脳からの刺激を受けて分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
コルチゾールは役割りはそれだけではありません。
○肝臓での糖の新生
○筋肉でのたんぱく質代謝
○脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進
○抗炎症および免疫抑制
つまりストレスから身を守ったり、血糖を上げたり、炎症から守ってくれるなど生きていく上でとても大切な「元気をつくる」ホルモンになります。
しかし過剰なストレス(肉体的、精神的)を受け続けると、コルチゾールの分泌が慢性的に高くなり、ホルモンの制御機能である「負のフィードバック」が働かなくなり、ホルモンの暴走が起こり、様々な身体の不調が現れます。
この状態を副腎疲労症候群(HPA軸機能障害)といいます。
体の元気をつくるホルモンを生成するのは副腎と甲状腺
元気を作るホルモンを生成するのは副腎と甲状腺です。
甲状腺とは体内の代謝調節、エネルギー生産、体温や心拍数の調節、細胞の成長など身体を元気に保つためには重要なホルモンを分泌しています。
肉体的、精神的ストレスが続くと負けないようにまず副腎がアクセル全開で頑張ります。コルチゾールが過剰な状態で、この時はなんだかんだバリバリ動けてしまい「この人アクティブで元気な人だな」と周りから思われることもあります。
コルチゾールが過剰な状態がつづくとやがて副腎が力尽き、コルチゾールが分泌不足になります。今度は甲状腺がアクセル全開で頑張ります。はじめは甲状腺機能亢進(バセドウ病)になり、やがて力尽き甲状腺機能低下(橋本病)の状態になる。この状態ではまともに生活できないほどの不調が現れているはずです。
副腎疲労と低血糖の関係
通常の血糖値は70~140です。70以下になると低血糖状態になり様々な体の不調を招きます。
人は食べることで血糖値を上げることができます。食事後、約2時間を過ぎると血糖値が下がっていきますが、副腎から血糖を上げるホルモン、コルチゾールが出ることにより低血糖を防いでくれます。
副腎疲労でコルチゾール分泌が弱っていると血糖値をうまく上げることができず低血糖になってしまいます。このままでは死んでしまうので無理やりアドレナリン(興奮物資)を出して生命維持をしている状態です。
このアドレナリン過剰の低血糖状態では常に交感神経が優位になり、リラックスすることができません。イライラしたり、倦怠感、甘いものがほしくなる、カフェインに頼ろうとするのも低血糖が原因です。
副腎疲労と結びつく症状
副腎疲労になるとホルモンバランスが乱れ様々な症状が現れます。病院では別々の症状として扱われますが、これらの症状は同じ枠の中にあり互いにリンクし合っています。特に副腎疲労と低血糖と甲状腺の問題を中心に一見関係なさそうな症状と複雑に絡み合います。
○うつ、パニック ○キレやすい ○イライラ
○食後の眠気 ○偏頭痛 ○不眠や悪夢
○甘いもの、しょっぱいものがたべたくなる
○集中力低下 ○物忘れ 〇不安症
○喜怒哀楽が激しい 〇生理不順PMSがある
○異常な疲労感 ○冷や汗 〇歯ぎしり
○手足の震え ○復讐願望 ○低血圧
○めまいやふらつき ○夜間頻尿
○寝ても疲れが取れない ○朝起きれない
〇やる気がでない ○夜にかけて元気になる
○学校、仕事に行きたくない ○体力が落ちる
○コーヒーやエナジードリンクに頼る
○冷え症、熱こもり ○下痢、便秘が多い
○肌が荒れやすい ○背中の痛み、腰痛
〇首、肩こり ○アレルギーの悪化
病院へ行っても理解されない
副腎疲労や糖尿病以外の低血糖などはお医者さんでもその概念すらなく、検査してもまったく異常がないので「心の問題では?」と言われ、心療内科を紹介されてしまうことが多いです。
そのため、会社、学校、友人、家族でさえ理解されないことがあります。
子供のころから親や周りの人からだらしない、根性がない、やる気がないなど言われて続け、大人になっても「自分はだらしない、根性がないから悪いんだ」と思い込み、体がしんどいのに無理して頑張るという悪循環がさらなる副腎疲労を招きます。
副腎疲労の原因
○長期間の肉体的、精神的ストレスの過多
○乱れた食生活による腸内環境の悪化
○運動不足 ○日光を浴びていない
○精製糖質の摂りす ○質的栄養不足
○睡眠不足 ○慢性炎症
副腎疲労になりやすい性格や思考のクセもあります。
真面目、完璧主義、0か100で物事を考える、休むことが苦手、人に頼るのが苦手、
スケジュールを埋めたがる、気を遣いすぎる、他人軸で生きているなど
基本的に仕事ができて優秀な人に多い傾向にあります。
副腎は我慢強い臓器ですが悪い生活環境を続ければ2~3年かけて弱っていきます。
当院の副腎疲労の改善
当院では副腎疲労改善には全身の歪みと脳と腸をすべてアプローチが必要と考えています。
①全身の歪み
頭の先から足の指先まで、どこかに歪みがあれば脳へフィードバックされ脳へのストレスになるため、当院ではどんな症状であろうと必ず全身の歪みを正し、筋肉や筋膜だけでなく関節、骨、靭帯、体液循環が整うことで本来も治癒力を最大限に引き出していきます。
②脳
脳は互いに影響を与える重要な器官です。当院のやさしい頭蓋骨へのアプローチで脳を活性させ脳波が変わり、幸せホルモン「セロトニン」が分泌され自律神経が整います。
③腸
脳と腸は「脳腸相関」といって脳にストレスが強いと腸の働きが悪くなり、腸が荒れていれば脳へストレスに直結します。そのため腸へのアプローチが必要になります。自律神経が乱れている方は腸だけでなく、お腹全体がガチガチに硬くなっています。
④栄養
整体だけでは解決できない栄養の問題があります。
全身の歪み、脳や腸の問題がクリアになっても大切な栄養が不足していたら根本的解決にはなりません。特に日本人は「新型栄養不足」と言ってタンパク質、鉄、マグネシウム、亜鉛、ビタミンDなどの栄養不足が顕著に現れています。
この新型栄養不足の状態では副腎疲労は改善できません。そのため当院では血液検査や毛髪ミネラル検査を参考にした栄養カウンセリングを行っていきます。
当院の整体+腸活+栄養カウンセリングのオールインワン整体で根本的にお体の改善を目指していきます。
必ず春がくる
副腎疲労は何年もかけて疲れてしまった臓器です。1回2回の治療では良くなりません。しかし地道にコツコツと治療をしていけば必ず元気に暮らせることができます。
三寒四温という言葉があります。
冬から春を迎えるまでは三日間ぐらい寒い日が続き次の四日間ぐらいが暖かく、これが繰り返されること。
副腎疲労の改善も一緒です。
良くなったり、また悪くなってしまったりを繰り返しながら改善へ向かいます。
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